島原鉄道(長崎県島原市)は旧デザインの「赤パンツ車両」の復刻運転にあわせ、車両デザインを模した赤いボクサーパンツを発売中だ。
パンツは前後とも赤色を基調としており、見る限り、「赤パンツ車両」以上に赤い。その派手さは、鉄道ファンも「これを履くには勇気が入りそう」「欲しいけど、履いてる姿は見られたくない」と困惑するほどだ。
1000着用意、新商品も検討
島原鉄道の「赤パンツ車両」は1986年から2008年まで運行していた。赤とクリームの2色が入り混じった塗装は、正面から見ると、赤いパンツを履いた人のように見えた。
同社では、18年度に引退予定のキハ2500形気動車を赤パンツ車両のデザインに塗り替え、16年1月から運行させている。赤いボクサーパンツはこのキャンペーンに合わせて製作、10月1日に発売された。サイズはM、L、LLの3種類で、価格は1200円。
本諫早駅、愛野駅、多比良町駅、島原駅売店、南島原駅、島鉄バスターミナル、口之津港売店、雲仙営業所、小浜営業所、諫早ターミナルホテルとYahoo!JAPANオンラインショップ内の同社ページで販売されている。
パンツは、前面の中央部に赤パンツ車両のイラストと同社ロゴ、右太ももの部分に「形式」「自重」「換算」といった鉄道用語がプリントされている。前で閉じるタイプでないため、女性も着用できる。
とはいえ、色は前後ともに真っ赤。車両の屋根をイメージしたウエスト部分は青色ながらも、赤色の占める部分が圧倒的に大きい。
赤パンツ車両を全面に押し出したデザインは、鉄道ファン「垂涎」とも言えそうだが、やはりその派手さを気にする人は多い。ツイッターでは
「これを履くには勇気が入りそう」
「欲しいけど、履いてる姿は見られたくない」
といった声が上がる。
島原鉄道の経営企画部はJ-CASTニュースの取材に対し、パンツの色について「2016年が申年だったものですから...。申年に赤いパンツを履くと、縁起が良いって言いますよね」と語る。
ただ、1000着用意しているパンツはすでに800着売れ、「売れ行きはかなり好調」。今回の好調ぶりを踏まえ、赤パンツ車両が引退する18年度までに「前開きデザイン」や「合格祈願デザイン」のパンツを新たに製作することも検討しているという。