たった一夜だけ「男女の関係」を結ぶ「ワンナイトラブ」の経験がある女性は6割以上いる、というアンケート結果が出た。さらに、初めてワンナイトラブを経験した年齢は「41歳以上」が過半数を占めている。
「若気の至り」では済まない年齢になって、なぜ一線を超える女性が多いのか。
「まったくない」か「何度でも」の両極端
アンケートはコンサルティング会社ブルーバードが2016年10月5日~30日、恋愛情報サイト「愛カツ」の女性ユーザーに対して実施し、31日に結果を発表した。「ワンナイトラブを何回経験したか」の質問には、1208人が回答。最も多かったのは「0回」で38%だったが、それに次いだのは「5回以上」の36%。その間の「1回」10%、「2回」6%、「3回」5%、「4回」2%と比べると、「まったくない」か「何度でも」の両極端に分かれているように読み取れる。
どういうきっかけで一夜だけの関係に至るのか。545人が回答した中で最多は「相手と付き合いたいと思った」の34%だった。実は交際を希望していたのに、実らなかったという女性が多いのだろうか。一方で「セックスがしたかった」19%、「自然の流れで・なんとなく」18%、「相手の押しに負けた」16%と、体だけの関係を求めたり、勢いに任せたりしたケースも多い。
女性向けサイト「Woman Insight」15年9月7日付の記事では、ワンナイトラブの具体例が載っていた。たとえば、「男友達と飲んで盛り上がり、終電を逃す。朝、シャワーとベッドを求めて相手の家に行ったら...」(23歳女性)、「クラブでかなり泥酔し、気付いたらホテルにいた」(33歳女性)、「合コンでいい雰囲気になって、二人で抜け出しホテルに。冒険している感がたまらなかった」(20歳女性)。ただし、いずれも1度だけの関係で終わっている。
一方で、穏やかではないこんなエピソードもある。恋に関するコラムサイト「恋愛jp」が9月13~20日に、女性138人にワンナイトラブに興じる理由を聞き取った。回答の一つを見ると、高校時代に容姿が理由で男子に嫌がらせをされてきたが、大人になって化粧やスタイルを整えると、男性からの扱いが変わった。しかし誰とも交際する気はなく、一夜で終わる関係を半年で10回繰り返した時期もあった。その裏には「男性への復讐心があったかもしれません」――というものだった。また、「今の彼氏への不満を示すためのあてつけ」という回答もあった。
「後悔していない」約8割
「愛カツ」のアンケートでは、「初めてワンナイトラブを経験したのは何歳の時か」も尋ねている。20歳以下は19%、21~30歳は12%、31~40歳は9%に対し、41歳以上は59%と突出していた。
分別盛りであるはずの40代で「イケナイ関係」に走るのはなぜなのか。事情はさまざまだろうが、ひとつの例がある。女性向け情報サイト「女子SPA!」の15年11月19日付記事では、42歳未婚女性のこんな話を掲載している。
その女性は40歳になった時、女として突然「焦燥感に駆られ始めた」という。「熟女好き」の男性からしか好意を持たれない年齢になったと思ったからだそうで、30代までと違い、セックスをしないと自分が女だと自覚できなくなった。そのため、出会い系のSNSで年上好きの若い男性と、ワンナイトラブを繰り返している。
なお、前出「恋愛jp」記事では女性に「ワンナイトラブを後悔しているか」を聞いており、「後悔している」が21.7%、「後悔していない」が78.3%だった。単純には言い切れないが、一夜で未練なくすっきりと関係を終えられている方が多数派かもしれない。