うどんやかまぼこなどを名古屋市の矢田公園にまき散らしたとして、うどん店「めん工房むらかみ」(同市名東区)店主の男(51)が、公園管理者への威力業務妨害の疑いで2016年10月31日に愛知県警東署に緊急逮捕された。
同署の広報担当者によれば、男は3年ほど前から定期的に客の食べ残しを公園へ捨てていた。残飯は公園に隣接する小学校の職員が清掃していたが、逮捕された男は「鳥が全て食べていたと思い込んでいた様子」だったという。
「うどん等の麺類を公園内にまかないでください」
うどんがまき散らされていたという現場は、一体どんな状況だったのか。公園に隣接する矢田小学校の広報担当者は11月1日のJ-CASTニュースの取材に、
「(残飯は)広く散乱していたわけではなく、1か所にまとめて捨ててありました。いつも、だいたい45リットルのゴミ袋に半分くらいの量がありました」
と説明する。その上で、放置されていたのは「うどんばかりで、かまぼこや野菜といった具はほとんど見かけませんでした」とも振り返った。
矢田小学校はこの公園をサブグラウンドとして使用していたため、残飯は学校の職員が見つけるたびに清掃していた。学校側は長らく問題視してこなかったが、10月に入ってから捨てられる頻度が急増したため、公園を管理する市の東土木事務所に連絡したという。
東土木事務所の副所長は取材に対し、「学校側の連絡を受け、(愛知県警)東署に被害報告と、パトロールの強化をお願いしました」と話す。その上で、公園の敷地内には18日に、
「うどん等の麺類を公園内にまかないでください」
と警告する看板を立てた。だが、看板設置後の23日にも、再び公園内に残飯が捨てられているのが見つかったという。