世界の男性の3割、ヨーロッパは4割がハゲ
それはそれとして、ストレスが薄毛を進行させることが確かなら、「悩まない」でポジティブに生きることこそ大事かもしれない。「日本人はハゲを気にしすぎる」という指摘もある。欧米にはカッコいい「ハゲ男性」が多い。ブルース・ウィルス、ショーン・コネリー、ジャン・レノ、ジュード・ロウ、ジェイソン・ステイサム......。薄毛の男性の割合が高いから人々が気にしないのだ。
大手かつらメーカーのアデランスが、2009年にユニークな「世界の成人男性の薄毛率フィールド調査」を発表している。2000年から2008年にかけ、世界の主な21か国に調査団を派遣、各国の男性の薄毛人口割合を実地調査した。調査方法は、調査員が主要都市の街頭に立ち、通行人を目視するというもの。髪の毛のボリュームや頭皮の露出具合から明らかに髪が薄い人を「薄毛」と判断した。1か国あたり3800~14000人を調査した結果が、次の通りだ。上位には欧米諸国がずらりと並び、日本は14位だ(カッコ内は観察した都市)。
(1位)チェコ(プラハ)42.8%
(2位)スペイン(マドリード)42.6%
(3位)ドイツ(フランクフルト)41.2%
(4位)フランス(パリ)39.1%
(5位)アメリカ(NY・LA・シカゴ)39.0%
(7位)ポーランド(ワルシャワ)38.8%
(8位)オランダ(アムステルダム)37.9%
(9位)カナダ(モントリオール)37.4%
(10位)イギリス(ロンドン)36.0%
(11位)ロシア(モスクワ)33.3%
(12位)オーストラリア(シドニー)30.4%
(13位)メキシコ(メキシコシティ)28.3%
(14位)日本(東京)26.1%
(15位)中国(香港)24.7%
(16位)シンガポール(シンガポール)24.1%
(17位)タイ(バンコク)23.5%
(18位)マレーシア(クアラルンプール)22.7%
(19位)台湾(台北)22.6%
(20位)韓国(ソウル)22.4%
(21位)中国(上海)19.0%
日本人はアジアの中では一番多いが、4割近い欧米の人たちに比べると、ずっと少ないことがわかる。欧米人(大多数が白人)に薄毛の割合が高い理由については、男性ホルモンの分泌量が多いことなどが挙げられているが、はっきりしない。いずれにしろ、世界の成人男性の約3割、ヨーロッパに行けば約4割が薄毛だ。グローバルな視点から自分の頭髪を眺めれば、少しは気持ちが軽くなるのではないだろうか。