ママではない自分も大事
東京都の渡邉さんは、辛い時に子供に当たってしまい自己嫌悪に陥っている。
夫の転勤で社宅に引っ越してきたばかりで、周囲は単身者ばかり。平日の昼間は、ほとんど10か月の息子・陽太(ひなた)くんと二人きりだ。
陽太くんはとても甘えん坊で、ママの姿が見えなくなるとすぐに泣いてしまう。
渡邊さん「外に行って、みんなで遊んで欲しいと自分から離した瞬間『ギャー』と泣き始める。泣くだろうと心構えしていても、繰り返されるとストレスになってしまう」
時折気持ちに余裕がなくなり、子供に大声を上げてしまう。その後は自己嫌悪に陥る。
夫は仕事が休みの日は子供の面倒を見てくれるが、その間に1週間分の料理の下ごしらえをしたり、掃除をしたりと、リフレッシュはできていない。
大日向氏「子供が泣く声が耐えられない、かわいそう、早く行ってあげたいと思うのは大切な感性。自信を持って、時々『小爆発』をしましょう。怒っていいんです。追い掛け回されて泣かれて、イラッとしないママなんて人間じゃないと思う。ママの素直な感情を受け取る、怒る人のエネルギーを感じるのも子供の成長に必要。いつも笑顔でいるなんて人形みたいで、子供の発達に決していいことではない。ただ、叩いたり3日前のことまで引きずり出したりするなど、感情的に叱るのは良くない。感情を込めて怒るのと区別を付けて」
倉石氏「イライラしている時は体が緊張していたり、呼吸が浅くなっていたりする。怒った、怒りそうだと思った時は深呼吸や屈伸をしてみると気持ちが落ち着く。1日15分でも30分でも、子供が寝た後でも自分の時間を作ってセルフケアして」
「子供がいるんだから自分の時間はなくて当然だ」と思っていたという渡邊さん。
大日向氏「ママになったんだから自分のことは100%忘れなくちゃいけないなんて思わないで。女性であったり妻であったり、一人の人間としての部分も大事にしながら、そこにママが加わったと思うと楽になれると思う。ママがゆったりする姿は子供にとってもよい。これからは別の自分を探していいんです」
三者の悩みを聞いて、番組MCのアンガールズ・山根良顕も、一児の父として思うところがあったようだ。
山根「パパには頼った方がいい。ママが言ってくれれば何とか対処しようとするから。パパにぶつけた方が子供にぶつけなくなるだろうし、世のパパはそれくらいは耐える覚悟があると信じています」