ツナ缶のゴキブリ混入問題で、静岡市保健所が食品管理に問題があったとして2016年10月31日までに製造元のはごろもフーズ側を指導した。
「食品を扱う工場に管理不足がありました。これでは、虫の侵入も否定できないということです」
シャッターが長年の使用で劣化
静岡市保健所の食品衛生課では、J-CASTニュースの28日の取材に対し、担当者がこう説明していた。
今回の問題では、山梨県内のスーパーで販売されたツナ缶「シーチキンLフレーク」に1.5センチほどのゴキブリとみられる虫が混入していた。県は、スーパーから通報を受けて20日に静岡市保健所に調査を依頼しており、保健所は28日、食品衛生法に基づいて、同市内の下請け工場への立ち入り検査を行った。
害虫駆除の記録や工場施設を確認した結果、原料や資材を搬入するためのビニール製シートのシャッターが長年の使用で劣化しており、破れや隙間が見つかった。食品衛生課では、ここから虫が入った可能性があるとしており、はごろもフーズ側に対し、施設をチェックして、虫の侵入を防ぐよう指導した。
その後に改善したかを確認するため、後日に再び立ち入り検査を行う予定だともしている。
ただ、配電盤内なども調べたが、虫のフンの形跡は見られず、記録にも1年ほどは虫が捕獲されたという記載もなかったという。