ボブ・ディランになぜか「失望」する人たち ノーベル賞「受諾」は「名誉に弱い」から?

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むしろボブ・ディランらしい?

   こうした人の中には、ノーベル賞受け入れを「変節」とみなして、失望する向きもあるようだ。上述の高須院長は29日、

「爆弾成金の賞を完全無視したら根性がある反戦の闘士だと尊敬したのに......普通の人に戻っちゃった。つまらん。ボケたか?」

と一転して非難のツイートを投稿した。ほかにも、「ボブディランにはがっかりだよ...ただのお爺ちゃんと化したな...」「所詮、権力と名誉には弱いのね。。」などといった反応が一定数見られる。

   一方で、シンガー・ソングライターの佐藤龍一さんがツイッターで、

「ディランは受賞を辞退する、万が一受賞したら坊主になる、ノーベル財団はダイナマイト云々だからディランは受け取るわけないと断言していたみなさん、お元気ですか。あらゆる方向に期待を裏切る、そんなディランが俺は好き」

とつぶやいたのをはじめ、こうした態度こそむしろボブ・ディランさんらしい、と喜ぶ声も多い。

「『ボブディランは素直に権威を喜ぶような人間じゃない。長年のファンなら誰でも知ってる』とか言ってたコアなファン層に対して、満を持してはしごを外すボブディラン氏」
「ボブディランのノーベル賞にまつわる一連の発言が、『芸術とは~』『ロックとは~』とのたまう芸術評論家とロック評論家のメンツを潰して回ってるみたいで最高にロック」

   なお、ボブ・ディランさんは2012年には米大統領自由勲章、13年にはレジオンドヌール勲章など、これまでも各種の栄典を受けている。

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