NHKなど今も「生前退位」
各社の用語をめぐる判断は、早速「有識者会議での議論」を伝える記事で反映された。27日に有識者会議「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の2回目の会合が開かれ、16人の専門家へのヒアリングが決まったことを28日の紙面で報じたからだ。
当然、産経は
「櫻井氏ら専門家か16人選出 譲位有識者会議ヒアリング対象」
と「生前退位」が消えて「譲位」になった。朝日は、
「『退位』意見聴取 16人決定 有識者会議 来月、集中し3回」
と、「退位」と表現。本文も「天皇陛下の退位をめぐり~」と始まっており、「生前退位」の表現は消えている。それ以外の大手紙は
「生前退位 有識者ヒアリング 石原元副長官ら16人」(毎日)
「『生前退位』有識者会議 16人ヒアリングへ」(読売)
「生前退位 来月3回ヒアリング 慎重さ交え16人から」(日経)
と「生前退位」の用語を残したままで、初報を出したNHKも28日早朝5時のニュースでは
「生前退位など 有識者会議 聴取ふまえ慎重に検討へ」
と、同様の対応だった。