楽曲「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」がユーチューブで6750万回以上再生され、世界中で人気が広がっている、謎の中年男性キャラ「ピコ太郎」さん(53)が2016年10月28日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。
PPAPは、10月に入り全米ビルボード・ソング・チャートにランクイン。ランクイン曲では最も曲の長さが短かったとしてギネス記録に認定され、全世界で発売されることも発表された。元々、動画はわずか10万円で製作されたといい、ピコ太郎さんは「本当にネットってすげえ」と驚いていた。
ギネス記録に認定
「PPAP」は8月25日にユーチューブに投稿され、9月25日に海外の面白動画を紹介するサイト「9GAG」が拡散。3日後の9月28日にはジャスティン・ビーバーさんがツイッターで紹介し、爆発的に知名度が高まった。この結果、9月下旬から10月下旬にかけてユーチューブの音楽グローバルランキングで3週連続1位を獲得。全米ビルボード・ソング・チャートにも、10月17日付けで77位にランクインを果たした。同チャートに日本人がランクインするのは、1990年の松田聖子さんとドニー・ウォルバーグさんによるデュエット曲以来26年ぶり。
このランクインが「ビルボードトップ100にランクインした最短の曲(Shortest song to enter the Billboard Hot 100)」としてギネス世界記録に認定。ギネス記録の認定員が会場に現れ、認定証を手渡した。「SONY/ULTRA(ソニー/ウルトラ)」「CNR Records(シーエヌアール)」という世界的なレーベルとも契約したことも明らかにした。
ピコ太郎さんは、
「元々10万円で作った動画。スタジオを借りて6時間で20曲撮りました。それがこうして世界に広がっていくって...、本当にネットってすげえ」
などと感慨深げに話していた。元々は日本の視聴者しかターゲットしていなかったといい、
「一番最初は日本の中高生が見てくれたかなと思う。ところが、後から気づいたんですけど、歌詞が(ペン、アップル、パイナップルしか出てこない)英語だったんですね。(海外での拡散具合に)ビックリして、そうすると海外の『9GAG』というサイトがピックアップして...」
とも明かしていた。