米Twitter傘下の動画共有アプリ「Vine(バイン)」は2016年10月27日(現地時間)、モバイル向けアプリを数か月以内に終了するとブログで発表した。すでに投稿された動画の閲覧やダウンロードはサービス終了後も可能だが、新規の投稿はできなくなるという。
Vineは最大6秒のループ動画を作成・共有するアプリ。2013年1月にツイッターの公式動画アプリとしてデビューした。若い世代を中心に人気を集め、当時、現役女子高生だった大関れいかさんは一躍有名人になった。終了のニュースを受け、本人もショックを隠せないようだ。
テレビバラエティーや企業CMにも出演
大関さんがVineを開始したのは、高校2年生だった2013年12月のこと。表情豊かな顔芸と変幻自在な声で披露する「あるあるネタ」の数々は爆発的な人気を呼んだ。
以来、「Vineフォロワー日本一」「6秒動画の女王」「面白すぎる女子高生」といったキャッチフレーズでバラエティー番組等に多数出演するようになり、2014年には森永乳業のアイス「ピノ」のキャンペーンサイト、2015年にはユニクロ「UT」のCMナレーションにも起用された。15年公開の映画「私たちのハァハァ」では主役に抜擢され、女優デビューまで果たしている。
すでにネットの世界を飛び出して活躍の場を広げているが、あくまで活動の主は動画制作だ。終了報道を受け、大関さんは28日未明、
「私の人生を、変えた、vine。それだけじゃなくて沢山の出会いをくれて、沢山の笑いや幸せをくれて、何より動画というものを楽しいと思わせてくれた私のかけがえのないアプリ。vine。数ヶ月以内にサービス終了だそう。ありがとうvine」
と、自身のツイッターで穏やかに感謝の思いをつづった。
「vineはあくまで『きっかけ』にすぎない」
とはいえ辛い気持ちもあるようで、直後には
「いやーー!!!!ショックすぎて泣いてる!!w けどあえて、ありがとう。ほんとvineに出会えてなかったら、やっていなかったら、今の私はないだろうしこんなにたくさんの出会いもなかったなー。愛してるよvine」
と複雑な胸の内を明かした。
ただ、Vineが終了しても動画制作を続ける意向は変わらないようだ。心配するファンからのコメントに対しては「全然動画はやるよー!TwitterやらYouTubeやら。今後もお楽しみに!!」とツイート。「私にとってvineはあくまで『きっかけ』にすぎないのよ。終わらないよw」とも説明した。
ちなみに、大関さんのYouTube本格移動を「危惧」しているのが人気YouTuberのHIKAKINさんである。終了発表を受け、「次はYouTubeか...wwwww」とつぶやく大関さんに「や、や、や、やめてくれw」と笑い交じりに返答していた。
大関さんは現在、スポーツ専門学校に通う学生。15年6月以降はVineスタープロダクション「#GROVE」に所属している。