JR東もメトロも「規定内なら持ち込み可能」
椅子の持ち込みについて鉄道会社はどのように考えているのだろうか。
JR東日本に話を聞いてみると「規定されている手回り品の範囲であれば、持ち込むことに問題はありません」(広報担当者)とのこと。
同社では「携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができる」としている。ただし、危険品や臭気を発するものなどは持ち込み禁止だ。この規定をクリアしていれば、椅子も問題なく持ち込めるということになる。
さらに、車内で椅子に座ることについて聞いてみると、「ホーム上を含め、危険が認められる場合は駅員や車掌からお声がけさせてもらいます」とした。
東京メトロも、持ち込みに関しては「規定内であれば、持ち込みは可能です」(広報担当者)と説明した。その上で車内での使用については、「椅子の使用についての取り決めはありませんが、他のお客様のご迷惑にならないようにしていただきたいです」と話した。
記者が見かけた老人は周囲に迷惑をかけている事はなかったが、目撃ツイートを見る限りは、混雑時に使用しているような例もあるようだ。また、カーブに差し掛かった場合や電車が急停止した場合などは、座っている本人が危ない目に遭う可能性もある。