元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)容疑者(53)が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された事件は、早くもテレビ番組に影響を与えている。
再放送予定だった過去の人気ドラマが急きょ差し替えになったほか、すでにDVD化されたものについても対応を迫られる可能性がある。高樹容疑者は、女優以外に作詞家としても活躍。人気番組「はじめてのおつかい」でも高樹容疑者の楽曲が使用されており、今後の対応が注目される。
小料理店の女将「宮部たまき」で数多く出演
高樹容疑者は17歳でモデルとして芸能活動を始め、1983年に映画デビュー。この時の役名「高樹沙耶」を芸名にして芸能界で活動を続けてきたが、08年に本名の「益戸育江」で活動することを宣言。その後は「ナチュラリスト」を名乗って宮古島に移住し芸能界も引退していたが、16年夏の参院選には再び「高樹沙耶」の名前で新党改革から出馬していた。
高樹容疑者は大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、各種報道によると、「私のものではない」などと容疑を否認しているという。
テレビ番組への影響は、逮捕当日の16年10月25日に早速出た。テレビ朝日が平日夕方に設定しているドラマ再放送枠「相棒セレクション」で、高樹容疑者が出演していた「相棒シーズン7」第13話を、出演していない「シーズン14」第12話に急きょ差し替えた。
「相棒」は02年に連続ドラマとして放送が始まった刑事ドラマの人気シリーズで、高樹容疑者は小料理店の初代女将「宮部たまき」を演じた。出演回数は02年放送開始の「シーズン1」から11年10月開始「シーズン10」初回放送までの膨大な数にのぼる。今後、再放送や発売済みのDVDの対応に苦慮しそうだ。