大谷翔平の母校・花巻東、深刻な風評被害 野球部いじめ報道で「勘違い」批判殺到

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   岩手県立花巻南高校の野球部員が、「檻」のような場所に閉じ込められている様子を撮影した動画がツイッターに流出した問題をめぐり、騒動とは無関係のある甲子園常連校への「風評被害」が起きている。

   その強豪校は、同じ岩手県にある私立花巻東高校だ。実際、ツイッターには「花巻東のいじめ酷すぎる」などと、両校を「勘違い」した書き込みが相次いで寄せられている。花巻東高校の広報担当者によれば、約1日で「100件以上の苦情や問い合わせの電話が来ている」という。

  • このユニフォームも「勘違い」を生む一因となった(画像は流出した動画、編集部で一部加工)
    このユニフォームも「勘違い」を生む一因となった(画像は流出した動画、編集部で一部加工)
  • このユニフォームも「勘違い」を生む一因となった(画像は流出した動画、編集部で一部加工)

「大谷は日本シリーズで頑張ってるのに...」

   流出した動画をきっかけに、野球部での「いじめ疑惑」が浮上した花巻南高校。2016年の岩手県大会ではシード権を獲得するなど、県内では野球強豪校の1つに数えられるが、甲子園の出場経験はゼロ。全国的な知名度は決して高いとは言えなかった。

   一方の花巻東高校は、春夏合わせて10回の甲子園出場を誇る高校野球の強豪。2009年夏の甲子園では決勝まで進出した。日本ハムの大谷翔平選手や西武の菊池雄星投手の出身校としても知られる。

   こうした知名度の差も相まってか、今回の「いじめ疑惑」が各メディアで報じられた10月25日以降、名前の良く似た両校を「勘違い」するネットユーザーが続出。このため、ツイッターやネット掲示板には、

「花巻東のいじめ動画のやつ見てて不愉快」
「大谷翔平は日本シリーズで頑張ってるのにかわいそうだなぁ...」
「花巻東とやらの野球部は入んない方がいいかも」

といった書き込みが数多く寄せられた。

ユニフォームが似ていることも拍車

   そのほか「花巻南」という校名を出さずに報じたテレビもあり、両校のユニフォームがどちらも白と紫を基調としたデザインになっていることから、

「あのユニフォーム花巻東じゃないの?」
「花巻東と花巻南間違えとったわ ユニ紛らわしい」

といった声も上がっていた。

   実際、花巻東高校に対してはこうした「誤解」に基づいた苦情が相次いで寄せられている。同校の広報担当者は26日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「(花巻南高校の)動画に関する問い合わせや苦情の電話は、すでに100件以上来ています」

と話す。電話の内容はさまざまだというが、なかには「勘違いしたまま『けしからん』と怒鳴ってくる人もいた」という。

   その一方で、今回の騒動で花巻東高校への「風評被害」を心配する人も多く、ツイッターやネット掲示板には、

「いじめ動画が出回ったのは『花巻南』です。 甲子園の常連『花巻東』ではありません」
「花巻東じゃなくて花巻南ですよ 大谷の母校じゃないです」

などと注意を呼び掛ける投稿も数多く出ている。

姉妹サイト