18歳以下で始めると中毒のリスクは4~7倍
大麻についてはたびたび、タバコや酒と比べ依存性が低いという議論が起こる。ただし厚生労働省は、世界保健機関(WHO)の報告書を根拠に「記憶への影響、学習能力の悪化、知覚の変化、人格喪失などを引き起こすほか、使用を止めても依存性が残るなどとされています」と注意を呼び掛けている。
米国立薬物乱用研究所(NIDA)のウェブサイトには、大麻の中毒性についての解説が掲載されている。なかでも、18歳以下で大麻を始めた人の場合、依存や中毒につながるような使い方をするリスクが4~7倍になると注意している。
日本では大麻の所持、譲渡、許可のない栽培は取締りの対象だが、「使用」は法規制の対象外となっている。しかし、体に有害というのが厚労省の立場だ。めまいやおう吐、平衡感覚障害等が起こる危険性や、記憶力・認知能力の減退、人格障害や依存症を起こす恐れがあると警鐘を鳴らしている。