「安倍マリオさん...」
松山さんと東出さんが舞台上で写真撮影にひとしきり応じた後、ストリープさんが舞台裏から登場する。松山さんとストリープさんが和やかに会話を交わしていると、どこからともなく聞こえる「総理!」の声。レッドカーペットを進み舞台へ近づいてきたのは、安倍晋三首相と黒木華さんだった。
安倍首相、ストリープさん、松山さん、東出さん、黒木さんと「聖の青春」の森義隆監督という顔ぶれの中、安倍首相は「聖の青春」と「マダム・フローレンス!」の内容に触れた。首相は、ストリープさんが元イギリス首相のマーガレット・サッチャー氏を演じた伝記映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(2011年)で気に入っているセリフを挙げてストリープさんを喜ばせた。
その後、首相らが舞台を後にし、残ったのは「聖の青春」の3人。代表してあいさつした松山さんは
「僕自身大ファンのハリウッドの名女優、メリル・ストリープさんと、そして日本を代表する『安倍マリオ』さん・・・間違えました。安倍首相と肩を並べられたこと、とても光栄に思います」
と語り、会場中からクスクスと笑い声が漏れた。