乳牛の乳搾りイベントを行っている群馬県渋川市の観光牧場「伊香保グリーン牧場」で牛のストレス死が相次いでいる--。そんな新聞記事が出たためネット上で「動物虐待だ!」などと激しい批判が起きた。
これに対して、この牧場の従業員がツイッターで「こんなデマが記事に」などと反論を投稿し、波紋を広げている。事実はどうだったのか。
「乳搾り牧場は、虐待ビジネスを、辞めろ!」
「伊香保グリーン牧場」は16年10月19日に公式ホームページで1970年のオープンから続いている「うしの乳しぼり体験」を16年11月23日をもって終了すると発表した。理由については、
「人間の手で長時間搾乳することで牛に与えるストレスは大きく、乳房炎が多発し牛も苦痛を感じているのではないかということを懸念してまいりました」
などと綴っている。毎日新聞の電子版はこれについて16年10月20日付けで、「モーやめ...ストレス死相次ぎ 群馬の観光牧場」という見出しで記事を配信した。このイベントは年間2万人が楽しむ人気イベントだが、
「4頭でローテーションを組んで乳搾り体験を続けてきた。その後、2頭が数カ月の間に乳房炎などの病気で相次いで死に、現在は2頭で行っている」
と報じ、「ストレスなどが要因ではないか」という牧場担当者のコメントを掲載している。この記事でネット上は「動物虐待だ!」などと荒れに荒れ、
「乳搾り牧場は、虐待ビジネスを、辞めろ!」
「日本の牧場は、犯罪者」
「牛までストレスで過労死とは日本は凄い国だな」
などといった書き込みまで掲示板に出た。