宇都宮で自爆した72歳のSNS 半年前「命と引き換えに冤罪を証明する」

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事件の数日前「自暴自棄に陥っている」

   栗原敏勝容疑者は、こうした境遇は不当だとして、いくつものSNSを使って訴え続けた。特に、裁判所への不満は強く、「DVは、男性の意見は聞きません」「宇都宮家裁は、老後は刑務所に入って生活しろと言わんばかりである」と書き込んだ。ネット上で炎上して注目してもらおうと考えたが、アクセスする人さえ少なかったといい、事件の数日前には、自ら「自暴自棄に陥っている」とSNSで漏らしていた。

   一方、報道によると、妻が栗原容疑者からのDVを栃木県警に訴え、栗原容疑者は、12年2月にDV防止法に基づいて裁判所から半年間の接見禁止命令を受けていたという。

   ニュースのコメント欄では、「痴漢の冤罪と同じだな」「何とか社会の目を向けさせたかったんだろうな」と栗原容疑者の境遇については同情の声もある。しかし、事件に対しては、「無関係の市民巻き込むな」との批判が多くの支持を集めている。

   宇都宮家裁では、J-CASTニュースの取材に対し、「こちらからは、何か説明する予定はございません」とコメントしている。

   高齢者による事件としては、15年6月に東海道新幹線の車内で男(71)が焼身自殺し、女性客が巻き添え死した。16年8月には夏祭り会場に男(68)が火炎瓶を投げ込んで首吊り自殺し、15人がけがをしており、「これから増えそうないやな予感」がするとネット上で不安も広がっている。

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