「ノーガードの殴り合い」「激戦」
注目の対局は、先手の橋本八段が仕掛けたことで激しい打ち合いの展開に。番組を見ていた将棋ファンからは、「ノーガードの殴り合い」「激戦」との評もネット上に数多く出ていた。結果は87手で橋本八段が勝利。両者ともに持ち時間を十分に残した早いペースの将棋となった。
対局終了後の「感想戦」(解説者らを交えて、対局を振り返りながら検討すること)では、2人の間に笑いが生まれる場面も。こうした放送を見ていた視聴者からは、
「感想戦も特にわだかまりも感じさせなかったな。二度と指さない、と息巻くようになったのはいつの頃からなんだろうな」
「感想戦のやりとりを見ると、今回の騒動については悲しいとしかいいようがない」
といった声も出ていた。
なお、10月23日の放送日時点では三浦九段がすでに16年中の出場停止処分を受けていたことから、約1時間30分の放送中に、
「この対局は9月19日に行われたものです」
とのテロップが計6回にわたり表示された。
通常、NHK杯の放送では対局(収録)日を表示しないため、ネット上では「異例のテロップ対応」「このテロップをNHK杯で見たことはなかった」といった声も相次いで上がっていた。