お湯の温度設定を41度以下にしよう
こうして、心臓発作が起こりやすくなるのだ。それでは、高齢者が入浴する時は、どういう点に気をつければいいのだろう。同研究所のウェブサイト「入浴時の温度管理に注意してヒートショックを防止しましょう」の中では、次の6つのポイントを上げている。
(1)脱衣所や浴室、トイレに暖房器具を入れたり、断熱改修工事を行なったりして暖める。高齢者の一人暮らしの場合は、浴室をユニットバスに改修すると、断熱性が向上する。
(2)高い位置にセットしたシャワーから浴槽にお湯はりをすると、浴室全体が暖まる。湯沸しの最後の5分を熱めのシャワーで給湯しても効果があがる。
(3)夕食前、日没前に入浴する。できれば14~16時の間に入浴すると、寒くないし、生理機能が温度差に適応しやすい。
(4)お湯の温度設定を41度以下にする。42度以上にすると、血圧の変動が大きくなる。
(5)1人の入浴を控える。可能な限り、家族により見守りや公衆浴場、温泉などを活用しよう。
(6)食事直後、飲酒時の入浴を控える。血圧が上がりやすくなるからだ。