経験男性「21人以上」が20代女性の1割も!
実際に、性行為をした相手の人数は若い女性の間で多くなっているようだ。2016年10月17日発売の週刊誌「AERA」(10月24日号)の「日本人のセックス 500人大調査」では、20歳以上の男女500人に性生活について尋ねた調査結果を掲載。「経験人数」がすでに「21人以上」と答えた人は20代女性で9.6%もいた。著述家の湯山玲子さんは同誌の中で「20代女子は、結婚できない30、40代女子を見ているため、早くいい男をゲットする必要があり、セックスを武器に(数を)こなしておかなければ大変なことになると思っている」と分析している。
梅毒は、最悪の場合死に至る病でありながら自覚症状が出づらいため、知らぬ間に感染を拡大させる危険がある。ウェブ版「日刊SPA!」(2016年9月4日)は、「正直、自分も誰かにうつしちゃったかもしれない」という感染男性の声を掲載した。男性は肛門に腫れができたが、痛みがないので放っておいたら腫れが消えた。だが、湿疹や微熱が断続的に出たため検査をしたら梅毒だった。性感染症治療に力を入れる虎ノ門・日比谷クリニックの大和宣介医師は、「表面上治ったように見えても菌は体内で増え続け、治ったと勘違いしたまま性交渉をし、さらなる感染拡大を引き起こしてしまう」と、梅毒の脅威を伝えている。
梅毒は1987年をピークに2010年までは減少傾向にあったため、若者の間で知らない人が増えている。前出「NEWSポストセブン」で釘島医師は、20代女性に梅毒感染の事実を告知した時、「恐ろしい病気という偏見もなく、ピンときていない様子だった」ことに驚きを感じたという。
梅毒は感染力が強く、何度でも感染するおそれがある。だが、がん・感染症センター都立駒込病院感染症科の今村顕史医師は2016年10月14日付、読売新聞(ウェブ版)の「スマホ世代のあなたへ 梅毒が流行中です」というインタビューで「早期に診断して治療すれば治せます。不安があるなら、ぜひ検査してください」と訴えている。