【男と女の相談室】地獄の激痛は突然に 恐怖の腎臓結石を記者が体験(後編)

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   2016年10月17日未明、就寝中に背中の激痛に襲われ、痛みに耐えかねて救急車を呼んだ記者(47歳・男性)。搬送先の病院で腎臓結石と診断された。

   翌日、救急外来の女性医師の指示通りに総合病院の泌尿器科を訪れた。腎臓結石は6.5ミリの大きさだ。医師の診察の結果は、どうなったのか。

  • 記者は3種類の飲み薬と、坐薬を処方された
    記者は3種類の飲み薬と、坐薬を処方された
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「6.5ミリだったら、自然に出るでしょう」

   診察室に入ると、既に医師は症状を把握していた。前夜搬送された病院の「紹介状」を持参したが、そこに診察時の詳しい情報が入っていたようだ。X線によるCT検査で撮影した画像のコピーも見えた。

医師「6.5ミリだったら、自然に出るでしょう」

この言葉は意外だった。救急外来の医師は、「自然排出は難しいかもしれない」と記者に告げていたからだ。だが、複数の医療機関のウェブサイトを見ると、判断が分かれている。一例だが、大阪府立急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科のサイトは、「一般に大きさが5ミリ位までの結石なら自然排石を待ちます」とあるが、東京腎泌尿器センター大和病院は、「一般的には10ミリ以下の尿管結石に対しては自然に排石が可能と考えられており」と、2倍のサイズまで「猶予」を見ている。

   記者が、20年ほど前にも腎臓結石を患ったと告げると、医師はこう答えた。

医師「残念ながら、1度かかった人は繰り返す可能性が高いですね」

どうやら「結石ができやすい体質」があるようだ。一方、原因はいまだにはっきりしない。前出の大阪府立急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科のサイトによると、全体の60%は原因不明の突発性結石症だという。それ以外で考えられる原因として「尿の流れを停滞させるような病気や尿路感染、長期に寝たきりの状態など。ほかに、ある種のホルモンの影響で結石ができる場合」とある。記者の場合はいずれも該当しないので、やはり明確な原因は分からない。

   では自然排出のための治療法は何か。端的に言えば、「毎日大量の水を飲む」に尽きる。もちろん医師からは、鎮痛薬や「石の発育を抑える薬」「排尿を促す薬」を処方されたが、基本は水分を多く摂取して外に出しやすくする努力が必要だ。目安は「1日2~3リットル」と指示された。だが水分でも、「飲んではいけない」ドリンクがあるので要注意だ。

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