「尿の色が何だかオカシイぞ」 腎臓、肝臓、脳に危険が忍び寄る

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オレンジや緑が出たら危険

   肝硬変、肝不全など、肝臓に異常があると、ビリルビンが尿に多く混ざり、オレンジ色の尿になる。緑色の尿は、緑膿菌(りょくのうきん)が原因で、敗血症が疑われる。どちらの場合も、病院へ急ごう。

   尿の泡立ちが30秒以上消えない時は、タンパク質や糖が出ているかもしれない。腎臓の病気や糖尿病の可能性がある。

   尿の回数もチェックしよう。1日に10回以上だと頻尿だ。

   男性で回数が多いと、前立腺肥大症のおそれがある。歳を重ねると誰しもある程度は前立腺が大きくなるが、がんの場合もあるので要注意だ。

   女性の頻尿に多いのが「過活動膀胱」だ。1日に何度も激しい尿意に襲われ、時には失禁してしまうことも。

   せきやくしゃみ、ジャンプした時などに少し漏らしてしまうのは「腹圧性尿失禁」という。

   女性は出産すると「骨盤底筋」という筋肉がゆるみ、歳を取るにつれ我慢が効かなくなってくる。どちらの症状も、肛門と尿道をキュッと締める運動を気が付いた時に行うと改善できる。

   回数が少ないのもよくない。尿を我慢しすぎると膀胱がふくらんだ状態が続いて血流障害が起こり、尿をしたい感覚が鈍くなったり、尿を押し出す力がだんだん落ちてきたりする。水分をしっかり摂(と)り、昼間は4~5回はトイレに行くようにすると、膀胱炎になりにくい。

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