「お借りしているのは、もう神社に奉納された人形」
日本人形協会がJ-CASTニュースの10月19日の取材に答えたところでは、日本人形の作家3人が10月中旬にUSJのアトラクションに行き、自らが制作した人形が展示されているのを確認した。作品を見てもらうのは大事だと考えているが、「呪い人形」のような形で展示されるのは納得がいかないという。協会では、実害は出ていないものの、今後風評被害が出てくる可能性があると言っている。
USJを運営するユー・エス・ジェイでは、供養人形を企画に使った理由について、広報室がこう説明する。
「ハロウィンには、ホラーアトラクションの人気が非常に高いですが、ハリウッド映画からのものが多くなっています。よりリアルに身近にホラーを感じてもらうためには、日本のものを扱ったらいいのではという意見が社内で出て、今年初めてジャパニーズホラーをやることにしました。宮司の方にも、たくさんの人に人形を見てもらう機会があるとして、了解を得ています」
供養人形を使っていることについては、「お借りしているのは、もう神社に奉納された人形です」と理解を求めた。人形協会の抗議については、「貴重なご意見として参考にします」と言う。今回の企画を変更する予定はないといい、来年以降のことはまだ決めていないとしている。
なお、この企画は、供養人形であることを現地でも説明しているが、待ち行列ができるほど人気が高いといい、クレームはないという。
淡嶋神社の社務所では、「特に理由はありませんが、取材についてはお断りしています」とコメントしている。