大阪市内のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」で行っているホラー企画のアトラクションが、リアルで怖いと話題になっている。そこには「呪い」の日本人形が数百体並べられているが、借りてきた場所に疑問や批判が出ている。
血塗られたPR用人形の顔がアップの写真が載せられ、「実在の神社で供養に出された人形を安置、本当の恐怖体験があなたを待つ」。USJのホームページ上では、ホラー企画がこう紹介されている。
淡嶋神社で供養した実物の人形
この企画は、ハロウィンのアトラクション「祟(TATARI)~生き人形の呪い~」で、9月10日~11月6日の期間限定で行われている。ホームページでは、和歌山市内の淡嶋神社から協力を受けたとして、宮司のコメントが出ている。「人形は人に見てもらい、遊んでもらうために生まれてきており、多くの方々に遊んでもらうことは、人形たちにとっても良い供養になる」というものだ。
ところが、フライデーの9月30日・10月7日号では、神社に祈祷料5000円を支払って、ひな人形を奉納したという50代女性が、無断でお化け屋敷に使われたと告発し、テレビのワイドショーも取り上げる騒ぎになった。
USJでは、その後も企画を続けていたが、10月18日になって、日本人形協会が前日付でUSJ側と淡嶋神社に抗議文を郵送したと報道発表した。そこでは、日本人形を恐怖の対象として取り扱い、イメージを著しく損ねているとして、今後はこのような使用はしないように求めている。
ネット掲示板やニュースコメント欄では、お焚き上げに出される前の供養人形が使われていることが物議を醸しており、「本物借りてきてどうする!」「神社もよく貸し出したな...」といった声が次々に上がった。一方で、供養のものでなければ人形展示はいいのでは、行ったところリアルに怖くて面白かった、といった声も出ていて論議になっている。