全国の都道府県が取り組む、独身男女の結婚を支援する事業が花盛りだ。
内閣府の調べによると、企業などの「結婚支援」をサポートする事業に取り組んでいる都道府県は47都道府県のうち、東京都や沖縄県などを除くほとんどで実施している。結婚相談窓口を設置したり、「合コン」の開催を支援したりと、「婚活サイト」さながらのマッチングサービスを仕掛ける自治体もあるようだが、対象となる人たちのなかには・・・
「いいなと思える異性を周りに増やす」
少子化の進行を止めるため、結婚しない若者をどのように支援するかは、人口減少が著しい地方部を中心に大きな課題になっている。内閣府の子ども・子育て本部は、「現在、結婚支援窓口がない都道府県は東京都などごく一部になりました。市町村を含め、結婚支援事業はかなり広がっています」と話す。
そうしたなか、2016年4月19日に内閣府が開いた「結婚応援のための全国フォーラム」(東京・永田町)が、今ごろになって話題になっている。
このフォーラムは「結婚支援」事業について、福井県や愛媛県、長野県などの先進的な自治体の取組事例を学び、支援団体同士の連携を深めるのが狙いだが、そこでの基調講演「未婚化の背後にあるもの」で配布された資料に、最近の「結婚しない」事情について、「恋愛(結婚生活)へのあこがれの消失」があると指摘。若者の結婚を支援するため、「恋愛へのあこがれの復活」や「楽しく交際する人を応援する」「いいなと思える異性を周りに増やす」「未婚の異性が集まり、デートできる場所をつくる」などの課題をあげた。
さらに、内閣府のホームページにはこの日登壇した先進的な自治体の代表者らがズラリと並んだ写真が公開されており、これらがあるツイッターユーザーの目にとまった。
10月13日のツイッターに、「内閣府が少子化対策として行っている『結婚応援全国フォーラム』の写真みて、なんか違和感わき上がるのはなぜだろう」「相変わらずおっさんだらけというか...」などと投稿。17日には「政府の『結婚応援のための全国フォーラム』、写真のみならず資料もクラクラするのがてんこ盛りだった件」と、NAVERまとめが取り上げ、再び注目を集めた。
インターネットには、内閣府ホームページの写真やフォーラムの資料を見たと思われる人から、
「見るだけで結婚欲が減退しそうでいいね」
「婚活はしたいと思うけど、こういうのには関わり合いになりたくねぇぇぇ」
「的外れのセクハラでしかない」
「『産めよ殖やせよ』時代の再来がここまであからさまとはなぁ...」
「このままじゃオレの年金ヤバイんじゃね?という発想から来てるんだろうなあ。ピントがずれている」
など、さんざんな言われようなのだ。