先日発表された東京メトロの公式キャラクター「駅乃みちか」の「萌え絵」について、同社が制作サイドにデザインの修正を求めていた。
駅乃みちかは「23歳の同社サービスマネージャー」という肩書きで2013年に登場。今回、玩具メーカー「タカラトミー」の子会社「トミーテック」(栃木県下都賀郡)とのコラボレーションで、初めて「萌え絵」が作られた。しかし、スカートから下着のようなものが透けて見えていたり、頬を赤らめていたりと、オリジナルデザインと大きく違うビジュアルだったため、物議を醸していた。
まるで「別人」のようなデザイン
駅乃みちかは東京メトロの公式キャラクターとして、これまで多くのイベントに登場している。困り眉とつぶらな瞳が特徴で、「萌えキャラ」や「ゆるキャラ」といった流行りのビジュアルから一歩引いた、古風なたたずまいがファンに受けていた。
初登場から3年たった16年10月13日、駅乃みちかの「萌え絵」がトミーテックのキャラクターコンテンツ「鉄道むすめ」の公式サイトで発表された。
「鉄道むすめ」は、実在する全国各地の鉄道会社の制服を着た美少女キャラクター。鉄道会社のオリジナルキャラクターを改変したものや鉄道会社の特徴を踏まえて同社が創作したものなどさまざまだ。
駅乃みちかの「萌え絵」は、そうしたキャラクターが登場するスタンプラリーイベント「全国『鉄道むすめ』めぐり」(17年2月11日開催)に先立って制作された。
ただ、見た限り、オリジナルデザインとは似ても似つかない「別人」という印象だ。頬を赤らめ、足をくねらせ、うっとりとした表情を浮かべる駅乃みちか。トレードマークの黒いスカートも当初は、下着のようなものが外から透けて見えるようにデザインされていた。
そのためか、ネット上で
「本当に気持ち悪い」
「ああいうの受けるの?」
「スカートが気になるな...」
と疑問の声が相次いでいた。
「公共交通機関のキャラクターとしてふさわしくない」
こうした声をうけたのか、スカートの透け具合はその後、修正され、16年10月18日7時現在は外から透けて見えないようになっている。
なぜ修正したのか。東京メトロ広報部はJ-CASTニュースの取材に対し、「お客様から『公共交通機関のキャラクターとしてふさわしくない』といったご意見をいただいたためです」と明かす。
これを受け、同社はスカートデザインの修正をトミーテックに依頼。修正が完了したのは、14日夜だという。オリジナルデザインと異なるビジュアルとした理由について、東京メトロの担当者は、
「(トミーテックからは)『鉄道むすめ』の他のキャラクターのイメージに合わせた、というように聞いています」
と話した。