社内の情報共有の感覚・意識が不足
どうしてこんなことになったのか。同社は10月17日の文書で、
「全社的に高い危機意識と危機対応に関する認識が不可欠でありますが、本部レベルでのリスク情報の把握・共有に関する感覚・意識ならびに衛生管理意識に関する認識が不足しておりました」
と回答している。つまり、本社と店の間の情報共有がなされず、本社側はスライサーで指先を2、3ミリ程度切断したとしても「皮」や「爪」が深く切れた程度と考え、店が持って行った実物を見ずに判断。保健所が発表した7、8ミリという数字も疑っていたという。同社広報は、
「切れた瞬間の形と、約4日間保存した後にラーメン中に入れられたものでは、大きさや形が変わってきます。確かにこれは指先だと言われたらそのとおりだと言わざるを得ません。全面的に当社は非を認め、現在は保健所さんと共同歩調で対策を進めている段階です」
とJ-CASTニュースに説明した。
同社は謝罪のニュースリリースで、社内情報共有体制の見直しや、店長、幹部社員への危機管理教育の徹底をし再発防止を行うと発表した。また、16年9月8日から9月10日まで「幸楽苑 静岡清水インター店」で食事をしたお客に対し、代金を返品するとしている。