青森県黒石市のゆるキャラ「にゃんごすたー」のドラム演奏テクニックが、「全然ゆるくない」とインターネット上で話題を呼んでいる。
地元の名産であるリンゴをイメージしたのか、ふっくらとした丸っこいフォルムが特徴のにゃんごすたー。体は真っ赤で、頭にはリンゴのヘタとネコミミがついている。そんな可愛らしいキャラクターのウリは、専門誌の編集者も唸る「超絶ドラミング」だ。
X JAPANの「紅」演奏で「YOSHIKIより上手い」
にゃんごすたーのドラムさばきが注目を集めるきっかけとなったのは、あるツイッターユーザーが2016年10月15日にアップロードした1本の動画だ。
「ファンシーな見た目から馬鹿みたいなテクニック」――。投稿者がこんなコメントともに投稿したのは、にゃんごすたーが人気ロックバンド「X JAPAN」の代表曲である「紅(くれない)」のドラムを演奏する映像だ。
目にもとまらぬ早さでスティックを縦横無尽に動かし、猛烈な勢いでドラムセットを叩き続けるにゃんごすたー。ふっくらとした愛らしい見た目の「ゆるキャラ」が、全身を激しく動かしてドラムを叩くという「ギャップ」から、この動画はネット上で大きな注目を集めることに。
この投稿は、17日15時時点で14万回以上のリツイート、15万件以上の「いいね」を集めるなど爆発的に拡散。ツイッターやネット掲示板には、
「全然ゆるくない ドラムの演奏レベルすごすぎる!!」
「着ぐるみでこれだけ叩けるとかどう考えてもプロ」
「ドラムテクニックと見た目のギャップで笑う」
といった感嘆の声が広がっている。なかには、X JAPANのドラマーであるYOSHIKIさんを引き合いに、「青森のYOSHIKIだな」「YOSHIKIよりも上手いんじゃないか」といった書き込みも目立った。
今回にゃんごすたーが「紅」を演奏したのは、15日に青森市で行われた野外音楽イベント「ROCK N AOMOROLL(ロックンアオモロール)」のステージだ。イベントの企画・運営に携わった青森公立大学の男子学生は17日のJ-CASTニュースの取材に対し、
「にゃんごさんのステージが、イベントの中で一番観客が多かったんじゃないでしょうか。少なくとも100人以上はいましたね。ドラムの演奏だけでなく、コミカルな動きで会場の笑いをとるなど、圧巻のパフォーマンスでしたね」
と会場の盛り上がりを説明する。