秋葉原に「ミッキーの笑い声」 「絶妙な細工」誰が、何のために?

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   東京メトロの秋葉原駅ホームの壁に貼られた駅名表示シールが、人気キャラクター「ミッキーマウス」の笑い声のようだ、という指摘がひそかに出回った。

   問題のシールは北千住方面行きの日比谷線ホームだ。「秋葉原」の振り仮名が部分的に剥がされ、「あきははっ」になっていたのだ。ネットでは半年以上前から「駅のホームにミッキーいる」などと目撃談が相次いでいたものの、東京メトロは気づかず、2016年10月17日、J-CASTニュースの取材で、「あきははっ」になっていたシールを剥がす「応急措置」を行った。

  • ホームに「ミッキー」?(2016年10月17日昼ごろ撮影)
    ホームに「ミッキー」?(2016年10月17日昼ごろ撮影)
  • ホームに「ミッキー」?(2016年10月17日昼ごろ撮影)

「あきはばら」の振り仮名が故意に剥がされた...?

   問題の駅名表示シールは、振り仮名の「あきはばら」のうち、「ば」の濁点と「ら」の上部がきれいに剥がされ、「あきははっ」と見えるようになっていた。

   これを見て、ミッキーマウスの特徴的な笑い声「ははっ!」を思い浮かべる人も多く、複数の目撃者がツイッターに

「駅のホームにミッキーいる」
「ミッキーが『秋葉原』って最後まで言えてないような」
「唐突にネズミ感を出す秋葉原駅」

と写真や感想を投稿していた。

   16年10月17日、現地へ向かった記者は日比谷線の北千住方面ホームで、確かにそれを見つけた。高さが1メートル80センチくらいのとこにあり、ネットに投稿された写真で見た通り、絶妙の剥がれ具合で、遠くからでも「あきははっ」に見える。

   ただ、行き交う人々は皆、気にも留めていない様子だった。1人で「あきははっ」とつぶやきながら写真を撮っていると、電車を待っていた女性客が怪訝そうな目でこちらを見てきた。

   東京メトロの広報部によると、この駅名表示は「補助駅名標」と呼ばれるもので、駅ホームの壁に貼り付けてあった。「剥がそうと思えば誰でも剥がせるようなもの」だという。 同社が17日に確認したところ、日比谷線の上下ホームには部分的に剥がされた補助駅名標が「あきははっ」を含む5か所あったことから、なにものかが故意に剥がした可能性があるとみられている。

   同社は17日夕、この5か所について、振り仮名部分のシールを剥がし、現在は振り仮名のない、漢字だけの表示が5か所ある状態。広報部では

「あくまでも応急措置ですが...」

と話し、今後、正式のものに取り換えることにしている。

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