手首の位置が「心臓と同じ高さ」がコツ
この結果から、研究チームは「手首式の血圧計を自宅で使うと、間違った測定結果を出す人が非常に多いことがわかりました。実際より高い数値が出てしまう傾向があります。これは、手首式の血圧計の使い方をしっかり理解しないことによるもので、指導を徹底させる必要があります」とコメントしている。
二の腕にベルトを巻いて測る上腕式は、二の腕の位置が固定される。しかし、手首式は手首の位置が心臓より高いか低いか、あるいは、遠いか近いかなどで微妙に計測値が違ってくる。手軽な分、正しい使い方が難しいようだ。
手首式血圧計を発売している電子機器メーカーのオムロンは、ウェブサイト「(手首式血圧計の)よくあるご質問」の中でこう説明している(要約抜粋)。
「質問:手首式は正確ではないのか、上腕との差が出るのか?
回答:両者が測定した値を比較した際、差が生じることがございますが、測定部位による血管の太さや硬さの差があるためで、『どちらかが誤っている』ということではございません。
また、手首式血圧計は、測定時の機器の位置(腕の高さ)により、値が変動します。測定の際は『本体が心臓と同じ高さ』になるように合わせ、測定をお願い致します。本体が心臓より低い位置で測定した場合は値が高く、心臓より高い位置で測定した場合は値が低く出る傾向がございます」
そして、使用方法の動画をアップし、ぜひ見てほしいと呼びかけている。