京急、2時間限定の特別ルート キリンと組んだ「ビール電車」完売

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   京浜急行とキリンビールが2016年10月14日夜、車内でビールが楽しめる「ビール電車」を運行した。

   普段の営業電車が通らないルートを通るのに加えて、缶ビールではなく車内にビールサーバーを持ち込み、5分で完売したチケットをゲットした乗客80人は大盛り上がりだった。

  • 80人の乗客が「ビール列車」の2時間の旅を楽しんだ
    80人の乗客が「ビール列車」の2時間の旅を楽しんだ
  • 車内では生ビールが配られた
    車内では生ビールが配られた
  • 「ビール電車」は特別ヘッドマークつきで運行された
    「ビール電車」は特別ヘッドマークつきで運行された
  • 80人の乗客が「ビール列車」の2時間の旅を楽しんだ
  • 車内では生ビールが配られた
  • 「ビール電車」は特別ヘッドマークつきで運行された

多摩川上の橋の上で折り返して大師線に入る

   「ビール電車」は横浜駅を出発し、キリンビール横浜工場の最寄り駅の生麦駅で、工場長ができたてのビールが入った樽を電車に載せた。電車はそのまま京急川崎駅に向かい。大師線(京急川崎~小島新田)を2往復。乗客は崎陽軒のオリジナル弁当をつまんだり、ホームから珍しそうに電車を眺める人に手を振ったりしながら、2時間の旅を楽しんでいた。

 

   京急川崎駅は、本線のホームが2階にあり、大師線のホームは1階にある。そのため、本線から大師線に直接乗り入れることはできない。今回のビール電車では、川崎駅の本線ホームを出発した電車が多摩川上の橋に進んで折り返し、連絡線を通って川崎駅の大師線ホームに入った。非常に珍しいルートで、電車が連絡線に入ると乗客からはひときわ大きな歓声があがっていた。

 

   京急は今回の特別電車のチケットを9月26日正午に先着80人限定で売り出したが、5分で完売。

「友人がF5(再読み込み)ボタンを押しまくって、やっと予約が取れた」

という千葉県在住の会社員男性(34)は、

「今日は『飲んだ者勝ち』ですね」

とハイテンションで話していた。

   キリンビールは元々横浜の山手に工場を構えていたが、1923年の関東大震災で倒壊。3年後の1926年に生麦に移転し、操業を再開した。今回のイベントは移転90周年記念を兼ねている。両社のスタッフからは

「こんなに盛り上がるとは思わなかった」

という声が上がっていた。

   京急以外にも、2016年夏には首都圏で都電や西武鉄道が「ビール列車」を運行している。

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