小池知事「信任頂き、冒頭解散の機を逸した」 都議会閉会で見せた「笑み」

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   東京都の小池百合子知事は2016年10月14日の定例記者会見で、当選後初の都議会を終えた感想を披露した。当初は議会側から疑問視する声もあった、知事の給与を半額にする条例案などの議案も可決され、「無事終了し、ほっとしているところでございます」と述べた。

   こうした議会側の対応について、小池知事は「ご信任を頂いた、という事かと思います」とした上で、「よって、冒頭解散の機を逸したということになろうかと思います」と、出馬会見で「公約」に掲げた「議会冒頭解散」に触れた。言い終わった後、右前方をちらっと見ながら余裕の笑みを浮かべていた。

  • 当選後初の都議会を終えた(写真は2016年8月31日撮影)
    当選後初の都議会を終えた(写真は2016年8月31日撮影)
  • 当選後初の都議会を終えた(写真は2016年8月31日撮影)

石原元知事、豊洲問題の質問状に「記憶にない」と回答

   「(都議会の)冒頭解散」は、小池氏が7月6日に知事選への出馬会見を開いた際、3項目掲げた公約のうち、第1項目として挙げたもの。小池氏は、公約3項目が書かれたボードを記者らに見せるなどし、都議会、特に自民都議団への対決姿勢を明確にしていた。

   もっとも、知事が議会を解散するには、議会側が知事への不信任案を可決する必要がある。小池氏は、そうした仕組みは分かったうえでの「公約」だと説明したが、あくまで「受け身」でしか対応できない行為でもあり、その後は次第に「冒頭解散」には触れないようになっていた。小池氏は結局、7月末の都知事選で、次点の、自民が擁立した増田寛也・元総務相に110万票以上の差をつけて圧勝した。

   それから約2か月半。小池知事にとって初の都議会定例会は10月13日に閉会。本会議終了後、小池知事が自民の控室を訪れると、都議らがズラリと並んで出迎えた。当選後間もない時に小池知事があいさつに行った際は、数人しか自民都議がいなかった。約2か月前には小池知事との握手を拒んだ川井重勇議長も、今回は自ら両手を差し伸べしっかりと握手を交わした。

   14日の会見で小池知事は、いわゆる「豊洲市場の盛り土問題」で、石原慎太郎元都知事(84)に送っていた質問状への回答が届いた事も報告した。内容の精査はこれからとしながらも、基本的な内容は「自分は聞いてない、記憶にない、分からない、覚えがない」といったものだったと説明した。また、豊洲問題に関連して、都の卸売市場部門のトップである中央卸売市場長を15日付で更迭する人事も発表した。

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