アメリカのミュージシャンで作詞家のボブ・ディラン氏(75)が2016年のノーベル文学賞の受賞者に選ばれた。
2016年10月13日、スウェーデンのノーベル財団が発表した。授賞式は12月10日、ストックホルムである。
「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」
「偉大な米国の歌の伝統の中に、新たな詩的表現を創造した(for having created new poetic expressions within the great American song tradition)」
スウェーデン王立科学アカデミーのリリースによると、受賞理由はそう記されている。
ボブ・ディラン氏は1941年、米ミネソタ州ドゥルースの生まれ。「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」などの楽曲で知られ、グラミー賞やアカデミー賞など数々の賞を受賞してきた。公民権運動やベトナム戦争期に時代を切り取る音楽を世に送り出し、フォークとロックのシンガーとしての地位を確立した。2016年現在まで、精力的なライブ活動を行っている。来日公演も何度も行っている。
2008年には「卓越した詩の力による作詞がポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に大きな影響与えた」としてピューリッツァー賞特別賞を受賞。過去にも、ノーベル文学賞の候補に名前を挙げられてきた。
ボブ・ディラン氏受賞の報道が流れると、ツイッターでは、
「激アツじゃないですか??」
などと喜ぶ人の声が寄せられた。また、テレビのニュースで知った「母」が、
「ボブ・ディラン?ボブ?あの?ボブ・ディランなの?」
と驚いていた、という報告も見受けられた。
「歌詞」が評価された事を受け、日本の作詞家・ミュージシャンにノーベル文学賞受賞を期待する人もおり、
「ボブ・ディランがとったんだから、さだまさしワンチャン(ス)ある」
「ボブ・ディランの受賞に、さだまさしが続きますように」
「ボブ・ディランがノーベル賞もらえるんなら、もしかしたら日本人でノーベル文学賞に1番近いのは村上春樹ではなく、谷村新司なのではないだろうか」
といった声を寄せていた。