「指入りラーメン」報道のミステリー 店側は「混入は爪だけ」と主張

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「混入したのは従業員の指ではない」と幸楽苑は困惑

   J-CASTニュースが静岡市保健所に確認したところ、異物は女性の右手の親指で、長さが約7~8ミリ、爪の幅が約1センチある「立方体」だったという。

「指先の指紋がくっきり分かるような切れ方で、切断された方は相当な出血と痛みがあったと思われます」

と担当者は話していた。この指がなぜ保健所にあるかといえば、幸楽苑の店舗が保管していたものを被害に遭った母親が譲り受け保健所に持ってきたのだという。

   ところが幸楽苑はこうしたことを全否定、新聞報道にも激怒している。

   同社は騒ぎを受け13日に公式ホームページに謝罪文を掲載した。しかし、そこには指の混入ではなく「爪の一部」の混入と書かれていた。再び幸楽苑ホールディングスに話を聞くと、

「異物混入は事実であり真摯にお詫びを申し上げますが、混入したのは『爪』であり、従業員は指すら切っておりません。報道内容は当社が出したものではなく、どうしてあのようになっているのか摩訶不思議です」

というのだ。

   まず従業員の怪我についてだが、チャーシューをスライス中に従業員の爪が引っかかり剥がれてしまった。血が出たためスライスを終えた直近のチャーシューを全て捨て、剥がれた爪を探したが見つからなかった。従業員は直ぐに病院に行き10月3日から通常業務に戻った。混入したと報道されている指だが、スライサーは2、3ミリに設定しているため、仮に指を切ったとしても報道されているような7~8ミリもの厚さに切れないし、それだけ大きければ簡単に見つかるはずだ。

   また、縫合すればくっつく大きさのため、病院に行く際に持って行くだろうし、女性は店から指を持ち出したと言っているようだが、通常は従業員の切った指をお客に渡すわけはない、というのだ。保健所では「指紋が分かる」と言っていることから、照合したい、などとも同社広報は話していた。

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