大阪市中心部の繁華街「道頓堀」で韓国人観光客が相次いで暴行を受けたと韓国メディアが報じ、様々な憶測が流れている。
寿司店でわさびを多く入れたという騒ぎや、バスチケットや車掌のアナウンスに差別的表現があったとされる問題など、このところ大阪近辺で韓国人観光客が差別や被害を受けたとする報道が韓国で増えている。
息子が日本人の男から蹴られたと訴え
そして、今度は、韓国人観光客が暴行被害に遭ったという情報が飛び出した。
最初にこのことを報じたのは、韓国のSBSテレビだ。
2016年10月11日夕の放送によると、韓国の会社員男性(46)がインタビューに対し、旅行で5日夜に道頓堀商店街まで来ると、中学生の息子(13)が突然、20代らしき「日本人の男」から後ろ足で腹部を回し蹴りにされたと証言した。息子を助けようとすると、男性も腕の部分を蹴られ、男性が韓国語で抗議すると、「日本人の男」は拳を振り上げて威嚇したという。
「日本人の男」は、片腕に入れ墨を入れていたといい、通行人20人ほどが近くにいたが、だれも助けなかったと怒っていた。男性は、その後「わさびテロ」の報道を知って、自分も「嫌韓テロ」を受けたと考えていると明かした。
男性は翌6日に大阪の韓国総領事館に被害を訴え、警察への通報をアドバイスされたというが、帰国便までの時間がなく被害届は出さなかったとしている。
SBSテレビでは、このほかに韓国のSNS上で、9月末に道頓堀を訪れた旅行者の妻が「日本人女性」から尻や足を蹴られ、両足にアザができたと報じている。
この報道は、大阪の韓国総領事館がホームページ上で11日、道頓堀で韓国人が被害を受けたケースがあるとして、夜間には特に安全に注意するよう韓国語で呼びかけたことを受けて行われた。
中央日報など韓国の大手メディアも、報道を後追いしている。それも、「わさびテロ」などと関連づけるケースが多く、コメント欄には、「これは酷すぎる」「日本観光を止めよう」などと次々に書き込まれている。