「『好きだったのに』『欲しかった』のご意見も数百件あった」
岩下社長は、こうした報告に、
「胸を痛めました。制作の真意がどうであれ、「卑猥」のイメージがついてしまったペンライトが嫌がらせとして使われ、結果的に傷ついた人がいると知った以上、対策を打たざる得ないと思いました」
と語った。当初はペンライトの制作意図を説明することや、使用場所について注意喚起することなどを検討したが、それでも売り続ければ「目の届かない場所で第2、第3のハラスメントが起こる可能性を高めてしまう」と考えた。その上で、
「悪い状況は放置してはいけないと思い、すぐに販売中止を決断しました。ツイッターでは経緯を伝えるとともに、情けない思いですが、すでにお持ちの方には、周囲に不愉快に思われないようなTPOでご使用いただけるようお願いしました」
と話した。社長によると、ペンライトはこれまでに約3000本を販売したが、追加発注していた2500本は組立寸前まで進んでいたため、すべて買い取ることにしたという。「損失は出ますが、仕方ありません」としている。