「休学費」60万円超からゼロまで なぜ、大学で差があるのか

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「多くの大学が社会の流れについていけていない」

   大学間で休学にかかる費用がまったく違うのはなぜか。『就活のバカヤロー』(光文社新書)などの著書で知られる大学ジャーナリスト・石渡嶺司さんは、「多くの大学が社会の流れについていけていないからでしょう」と指摘する。

「休学の費用を引き下げるには学則の改定が必要ですが、管轄する文科省に届け出たり、学内の教授会を説得したりしなければならず、一筋縄にはいきません。実情を理解せず、休学に対する認識が追いついていない大学教員も多いです。今回話題になった日本女子大は、休学という学生の選択を想定していなかったのではないでしょうか」

   一方、外国語大や外国語系の学部は、休学に関する諸制度が比較的整備されているという。

「外大や外国語学部の学生はそれ以外の学生に比べ、4年間で卒業する割合が低いです。もちろん、留学など固有の理由があるわけですが、大学側もそうした実情を鑑み、休学にかかる費用を下げているのでしょう」

   また、多くの国立大学が休学中の学費を免除していることについては、

「国立大は奨学金制度が整備されていない代わりに、学費減免の考えが浸透しています。 そこは、留学する学生の多寡と関係ありません」

と分析している。

   入学後の休学を考えるなら、まず、大学の制度を知っておくことも必要な時代になってきた。

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