「誹謗中傷の記載」指摘も
同社の制度は過去に「ガイアの夜明け」(テレビ東京)や「モーニングバード!」(テレビ朝日)などでも取り上げられているが、SAPIOの記事で初めて知ったという人も少なくなかったようだ。
ネット版記事が公開されると、ツイッター上には「労働基準法違反ではないか」「ブラックすぎる」といった指摘が相次いだ。日本労働弁護団事務局長の嶋﨑量氏も同日、記事のURLとともに「こういった企業風土を礼賛する報道は、本当に止めて欲しい」とツイートした。
記事をめぐる余波はWikipediaにまで及んだ。10日以降、秋山木工のページには、「労働基準法第34条ならびに第35条に明確に違反しているが、現在に至るまで行政処分等は行われていない」と記述が加えられたほか、文中の「社員研修」が「奴隷調教」に変えられたり、「事業内容」が「うんちの製造」となったりと、さまざまな加筆がなされたのだ。
一時は内容を差し戻す利用者との編集合戦に発展したが、ある利用者が「当該企業に対する誹謗中傷の記載」があるとして削除を依頼したことにより、11日午後に一連の関連版は削除された。