犯罪被害者遺族ら反発、日弁連は「配慮なかった」
こういった活動を通じて瀬戸内さんは古くから死刑廃止を訴えてきたが、今回の発言は聞き方によっては、犯罪被害者を中心とした死刑存続を望む人を「ばか」と呼んだとも受けとれる。そのため、この発言を報じる産経新聞記事を載せたヤフーのコメント欄には
「人の気持ちが分からない方だ」
「まず、被害者や遺族をひどい目に遭わせたばかどもがいますけど、それにはノータッチですか?」
などと瀬戸内さんに批判的な声が多く書き込まれた。発言が出た翌日の10月7日に行われた日弁連の人権擁護大会では死刑廃止宣言が採択されたが、出席者からはビデオメッセージを疑問視する声が続出。日弁連側は、瀬戸内さんの発言は犯罪被害者ではなく「死刑制度を含む国家による殺人」に向けられたものだと釈明しながらも、「配慮がなかった」などと陳謝した。