補選で若狭氏勝てば処分が軽くなる?
そんな中で10月6日昼に実現したのが小池氏と二階氏の会談だ。会談に同席した下村氏が報道陣に明かしたところによると、二階氏が補欠選挙での協力を要請したのに対して、小池氏は「自分が選対本部長になったつもりで先頭に立つ」などと快諾したという。
補選の結果が判明するのは10月23日で、区議7人への離党勧告が求めている離党の期限はその1週間後の10月30日。こういったことを背景に、下村氏は
「補選を通して、終わってから考えたい」
と述べた。補選で若狭氏が勝利すれば7人への処分が軽くなる可能性を示唆したとも言える。
例年は1月に行われる自民党の党大会が17年は3月に行われることから、17年1月にも衆院解散・総選挙があるとの観測が強まっている。衆院選候補にとって小池氏が応援に入るかは大きな違いだ。こういった点を踏まえて、自民党としては小池氏との敵対関係を避けたい考えもありそうだ。
東京10区と福岡6区の補選をめぐっては、民進、共産、生活、社民の野党4党が10月5日に開いた幹事長・書記局長会談で、共産党が公認していた候補者を取り下げて民進党の候補者に一本化することで合意している。