「(窓口の従業員には)差別をしたという認識も、差別表現にあたるという知識もなかった」
こうした内容の発券は事実なのか。J-CASTニュースが10月6日、阪急バス経営企画室に話を聞くと、この乗車券は4月19日に梅田三番街の販売窓口で発券されたものと確認できたという。窓口の係員が、乗車区間とフルネームを購入者から口頭で聞いて入力した結果、氏名欄に、確かに「キム チョン」と印字していた。
しかし、
「(窓口の従業員には)差別をしたという認識も、『チョン』が韓国人への差別表現にあたるという知識もなく、当時の状況は記憶にないと話しています」
と説明する。
差別的対応では、という指摘は以前から出ており、5月にも国土交通省近畿運輸局から事実確認を求められたという。同社は、その際も同じ係員に聞き取り調査を行ったが、今回同様、「記憶にない」との答えだったという。
同室ではさらに、
「通常では考えられませんが、聞き間違いの可能性は否定できません。ただ、実名でもない限り、ご本人様がそうした言葉を係員に伝えるとは考えにくいですが...」
とも説明した。今後も調査を進めるという。