プロ野球・元巨人選手らによる野球賭博事件で、東京地裁は2016年10月5日、賭博開帳図利ほう助と常習賭博の罪に問われた元巨人選手・笠原将生被告(25)に懲役1年2か月執行猶予4年(求刑・懲役1年2か月)の判決を言い渡した。また、賭博の「胴元」として賭博開帳図利罪に問われた飲食店従業員の斉藤聡被告(38)に懲役1年6か月執行猶予4年(求刑・懲役1年6か月)を言い渡した。
報道によると、細谷泰暢裁判官は現役選手として野球賭博に関わったことの社会的影響の大きさを指摘し、「プロ野球への信用を失墜させた」などと述べた。
笠原被告の起訴内容は、2014~15年のプロ野球公式戦で元巨人投手2人から賭け金を集めるなどとして、斎藤被告の賭博を手助けしたというもの。また、自身でもプロ野球や高校野球の試合で計450万円を賭けたとされた。
一連の事件をめぐっては16年9月24日、斎藤被告に賭博させたとして指定暴力団・山口組系幹部ら3人が賭博開帳図利容疑で警視庁に逮捕されている。