富士重工業(SUBARU)が開発した運転支援システム「Eyesight(アイサイト)」を搭載した「ぶつからない!?ミニカー」を紹介する動画が、あらためて話題となっている。
アイサイトの実物は現在、SUBARUの「レガシィ」や「インプレッサ」、「レヴォーグ」などほぼすべての車種に搭載。搭載車の販売台数は2016年3月末時点の累計で40万台を突破している。
「アイサイト体験会」でもらえる「非売品」のミニカー
SUBARUのクルマに搭載されている「アイサイト」。常にステレオカメラで前方を監視して必要に応じて自動ブレーキなどの制御を行う、「ぶつからない」技術による衝突回避の仕組みで、2008年に世界で初めて市販車に搭載して実用化された。現在は「ver.3」まで進化。ステレオカメラの視野角と視認距離を約40%拡大することで、認識制度をアップ。さらにカラー画像にすることによってブレーキランプの認識も可能した。また、ステアリング操作のアシストなど新たな機能も搭載している。
最近は、どの自動車メーカーも安全運転技術を競うようになったが、SUBARUの「アイサイト」は、いわばその先駆けとなった安全運転支援システムだ。
2016年9月30日、あるツイッターの投稿主が「アイサイト体験会でもらったミニカーがまさかのアイサイト対応」とつぶやくと、
「芸が細かいw」
「レヴォーグのミニカーだと止まるだけでなく線の上にそって走る機能も付いてますよ!」
「はぇ~すっごい... 私もこれほしい!」
「アイサイトの機能の説明としては適切ですね」
といった声が寄せられた。
このツイートが注目を集めると、以前から投稿されていた関連の動画を探し出して視聴する人が増えたようだ。いくつかの動画を見ると、ミニカーを壁に向かって走らせたところ、ぶつかる前にピタリと止まる、自動ブレーキ機能が再現されている。また、停車時にはブレーキランプが灯るなど、実物そっくりの完成度の高さに称賛の声があらためてあがった。 富士重工業によると、「ぶつからない!?ミニカー」は非売品で、「アイサイト」の技術をわかりやすく伝えるために開発。本来、アイサイトは車両の前方のステレオカメラでクルマを制御するが、ミニカーは「赤外線センサーで、前方に障害物がある場合に自動で停止する仕組みを採用しています」と話す。