【女の相談室】「麻央ショック」の女性に光・第2弾 乳がん治療後も赤ちゃんを生める

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「目の前の治療だけでなく10年先の人生まで考えよう」

   日本ではまだ患者が1人で奔走するケースが多いが、番組では、がん専門医と産婦人科医の連携が進んでいる米国の現状が報告された。「ナビゲーター」と呼ばれる専属のスタッフが地域ごとにおり、患者の要望に応じ、がん専門医と産婦人科医との間の連絡をとり、紹介してくれる。

   ナビゲーターの1人、クリスティン・スミスさんはこう語った。

スミスさん「目の前の治療だけではなく、私は5年先10年先の話をします。患者さんの治療後の人生を考えていますから」

   日本でもやっと2013年2月、岐阜県のがん専門医と産婦人科医の約70人がネットワークを作り、地域の連携を始めた。県内の大学病院に専門外来を設け、患者に妊娠・出産の手助けをする医療機関を紹介している。

   鈴木教授が理事長を務める「日本がん・生殖医療学会」も、がん専門医と産婦人科医らが共同で治療方法の研究と普及を行なっている。同学会のウェブサイトには「乳がん治療にあたり 将来の出産をご希望の患者さんへ」という冊子がアップされている。乳がんの治療とそれが女性の生殖機能に与える影響、そして、子どもを生める能力を残す生殖医療の方法と、その専門家を選ぶときのポイントなどがわかりやすく書いてある。

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