どうして「大隈」と間違えるのか
日本テレビ系の動画ニュースサイト「日テレNEWS24」は、「大隅栄誉教授にノーベル賞 安倍首相も祝福」(6時40分配信)と見出しは正しいが、本文には「大隈栄誉教授『ありがとうございます』」と書かれている。
同じくフジテレビ系の「fnn-news.com」が11時50分に出した記事は、見出しと1文目こそ「大隅」だが、以降は4か所にわたり「大隈栄誉教授」が登場。なお、記事に付けられた動画では、アナウンサーが「おおすみ」と発音していた。
またメディアに限らず、ツイッターを見ると「ずっと大隈さんと思っとった」といった反応は多い。
似たような誤字は、つい最近もあった。9月20日に台風16号が、鹿児島県の「大隅半島」へ上陸した際、「大隈半島」と間違えられたのだ。J-CASTニュースの姉妹サイト「Jタウンネット」の記事は当時、両者を間違える理由を、以下のように考察している。
「パソコンの漢字変換システムの一部には、『おおすみ』と入力すると『大隅』はもちろん、人名地名の候補に『大隈』が出てくるものがある。iPhoneでは『おおすみはんとう』と入力すると、『大隅半島」の次に『大隈半島』と予測変換される」
地名と人名で事情は異なるが、日本語入力ソフトが影響した可能性はありそうだ。また今回は学術的な話のため、早稲田大学の創立者「大隈重信」を連想して、「学者なら『大隈さん』なのでは」との先入観があったのでは、との推測をネット上で披露している人もいる。