「ブスの化粧」と「美人のメイク」、その違いをユーモラスに表現したツイートが、いま女性ネットユーザーの間で「的確すぎる」「わかりすぎてつらい」などと共感を広げながら拡散している。
「ブスの化粧ってコンクリート壁に石膏塗っておしゃれなイタ飯の店にする感じだけど可愛い子のメイクってショートケーキに苺のせる感じじゃない?」
「石膏塗ってもひび割れが...」
ネット女子の共感を集めるこのツイートは、あるツイッターユーザーが2016年10月2日夜に投稿したものだ。翌3日の17時時点で6000回以上リツイート(拡散)されるなど、大きな注目を集めている。
女性のメイクをめぐる悲哀を、「コンクリート壁」や「石膏」など意外なワードを用いて表現したこの投稿に対し、ツイッターでは、
「めっちゃ分かりやすい例えやな」
「わかりすぎてつらいわたし石膏塗ってる気分で化粧する」
「わたしもショートケーキにイチゴ乗せて終わり見たいな顔になりてえよ」
「雑誌のメイクのページとかはイチゴショートの作り方しか載ってねえから役に立たない」
といった声が相次いだ。なかには、「石膏の技術が甘くてイタ飯どころか店になることすら許されない」「石膏塗ってもひび割れが隠しきれないタイプのブスです」と自虐的な書き込みも数多く出ている。
なお、「ブスと美人のメイクの違い」を指摘したツイッターユーザーは、今回の投稿の直後、
「コンクリート壁で生きてます」
との一言を寄せていた。
専門家「自分の顔を一番見ているのは自分」
ただ、ネット上には共感を示す声だけではなく、
「イチゴのせるだけの子なんてごくわずかだと思います」
「石膏塗ってるつもりだといつまで経ってもショートケーキにならない。真面目な話、メイクは楽しく、メイクするのは戦闘服って言ったら言い過ぎだけど自分の為にするもんだと思う」
といった投稿が出ていることも確か。実際のところ、「ブスの化粧」と「美人のメイク」の間に、ツイッターで指摘されているような「違い」はあるのだろうか。
J-CASTニュースが今回、「整形級メイク」をキャッチフレーズとする大阪の泉大津ビューティスタジオの橋本久美子さん(37)に話を聞くと、
「美人とブスのメイクが一緒なわけがありません(笑)そうした意味では、いま話題になっているツイートは的を射た意見でしょう。私個人としても、すごく気持ちが分かります」
と一言。だがその上で、
「自分の顔を一番見ているのは自分ですから、その分アラが目につくのは当然です。嫌になってしまう気持ちは分かりますが、もっと前向きに考えて『メイクが上手になる努力』をしたほうがいいと思います」
として、「ネガティブ思考だと、身も心も『石膏』に固められてしまいますよ」とアドバイスしていた。