「気持ち悪いです」とダイレクトに伝えてもらった
どうして新海監督の作風が変わったのか。映画を見た人の感想としては、新海作品であることは間違いないが、これまで以上に観客を意識したものになっている、というものが多い。ニュースサイト「ダイヤモンド・オンライン」が16年9月22日に配信した新海監督のインタビューにその秘密が明かされている。映画会社の東宝とガッチリと組んで作品を作るなかで、最も練ったのが脚本だった。プロデューサーやスタッフに脚本を読み込んでもらい徹底的に意見を交換した。新海監督は、
「脚本会議で『これは無神経ですよ』とか『気持ち悪いです』とかダイレクトに伝えてもらったことで、だいぶ助かりましたね」
などと述べている。
これまでは「新海監督のオナニー映画」などと悪口もあったが、今回は、監督として一皮むけた、ということのようだ。