ゾウガメの「絶倫」の差が種の運命を 片や1匹で800匹の子作り、片やゼロ

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同じく60歳に2匹のメスをもらった「ジョージ」

   ガラパゴス諸島にはかつて、ディエゴより有名なオスのゾウガメがいた。ゾウガメが絶滅したと思われていたピンタ島から60年ぶりに発見されたピンタゾウガメの「ジョージ」だ。1971年のことだ。当時、推定年齢60歳。最後の生き残りだったため「ロンサム(さみしい)・ジョージ」と名づけられ、「ウィキペディア」にも1項目がある。ロンサム・ジョージには近縁種のメスが2頭あてがわれたが、老齢のためか興味を示さなかった。2012年6月24日、推定年齢102歳で、一人ぼっちで死んでいるのが発見された時、AFP通信をはじめ多くの外電が追悼記事を全世界に流した。

   ロンサム・ジョージもディエゴも同じ60歳前後から繁殖活動を開始したが、片や1匹も子孫を残さず、種は絶滅、片や800匹の子孫を残し、種は繁栄。「男子の本懐ここに極まれり」――。

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