小池都知事「盛り土より地下水で判断」 豊洲市場への移転、さらに宙に浮く

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

豊洲が安全だとしても、客が逃げてしまう?

   移転の是非については、ネット上でも、議論になっている。

   豊洲新市場への移転延期に反対した元大阪市長の橋下徹氏は9月29日、「豊洲の地下水は飲むものでも、利用するものでもない。ここをきっちりと押さえた議論をしないと安全基準はどの程度のものかが見えなくなる。環境基準を目標としていることは念には念のためであって、それを少し上回ったところで問題はない」などとツイッター上で主張を展開した。

   しかし、豊洲が安全だとしても、ここまで問題化しては影響が避けられないとの指摘が出ている。あるツイッターユーザーは、「築地の昔の仕事仲間に連絡しましたが『豊洲に移転したら客が逃げる』と嘆いてました。豊洲に対する風評被害が絶望的なレベルに達してるそうです。客商売は理屈ではありません」と指摘した。これに対し、橋下氏は、「確かに客観的に安全だとなっても風評でもうダメかもしれませんね」と応じた。

   なお、盛り土をしなかった問題については、小池知事は30日の会見で、段階的に決まり、ピンポイントで「いつだれが」を示すのは難しいと述べた。個人の問題もあるが、土木や建築などの縦割り行政の弊害による組織の問題があると指摘し、内部告発を受け付ける「公益通報制度」を設けるなどの対策をすることを明らかにした。

1 2
姉妹サイト