レトルトカレーのお味は?
さらに、兵庫県明石市では「明石クリーンセンター」に増えすぎたミドリガメを保管するプールを用意した。長さ9メートル、幅5メートル、深さ40~60センチメートルで、甲羅干しできる空間もあり、約1000匹を保管できる。将来的には、駆除して保管したミドリガメをたい肥化、農業用として地域に還元する考えだ。
そうしたなか、話題になっているのが「ミドリカメを食べて減らそう」という取り組み。兵庫県芦屋市で、世界の珍しい料理をレトルト食品にして製造・販売している「世界のごちそう博物館」が、ミドリガメの脚の付け根の肉を具材として使ったレトルトカレー、「赤耳亀のケイジャンカレー」(1袋200グラム、税込750円)を2016年7月に発売した。
具材には他にタマネギやオクラ、トマトなどを利用。オレガノや黒こしょうなどの香辛料を使って、やや辛口でスパイシーな味に仕上げた。ミドリガメの原産地、米国南部の郷土料理「ガンボ」をイメージしたという。
発売後の反応は良好だが、「たくさん作れるものではないので...」と、開発した本山尚義さん(50)はいう。カレーに使うミドリガメの肉は、1800グラム前後の大きさのものから100グラムほど。「腹筋や背筋がないので、使える部位が4本の脚の付け根しかないんです」と話し、現状では2日に100パック作るのが精いっぱいのようだ。
「食べて害を及ぼすことはありませんが、技術が必要なので一般家庭で調理するのは難しいですね。ただ、食べることで生態系を維持できるのであれば、そうしたいと考えています」(本山さん)
ミドリガメを「食べて減らす」ことについて、明石市は「食材にするには手間がかかると聞いていますので、やはりコストに見合うかどうか... そこがクリアできれば考えていきたいですね」と話した。
インターネットには、
「誰か、食べてみたのかな...」
「子どもの頃、ミドリガメ買っているヤツ、結構いたような... オレも飼ってたけどw」
「辛くて、肉の味なんかわからないってことかw?」
「とんでもない数いるぞwww食っても食っても減らんわ」
などといった声が寄せられている。